2017年 1月 2日 UBIリサーチ 台湾のAU Optronics(AUO)は、12月7日から9日、福岡で開かれたIDW(International Display Workshops)2016で、内部と外部の両方に180度折り曲げられるbi-directional foldable AMOLED ディスプレイを発表した。 既存のフレキシブル AMOLED ディスプレイは、プラスチック基板/OLED素子/円偏光板/タッチフィルム順の積層構造がほとんどで、このような構造では、上下の主な材料物性値が非対称になってしまうことから、内部と外部両方に自由に折り曲げるには限界があった。これに対して、AUOは、円偏光板の代わりに10um程度の厚さのカラーフィルターアレイ(color filter array)をパネルの中心に位置するようにして、TFTとTFE レイヤー(layer)をニュートラルアクシス(neutral axis)に位置するようにすることで、引張や圧縮強度に耐えられるようにした構造を実現し、4mmの曲率半径で120万回以上のfolding cycleに耐えることができようにした。全体の厚さは100um程度で、カラーフィルターアレイ(color filter array)は、偏光板をなくして反射光を抑える目的として適用された。 内側と外側に曲げる条件でfolding timeによるluminance ratioの変化、IDW2016 また、AUOは、カラーフィルターアレイ(color filter array)を適用した5″のfoldable AMOLED パネルの性能を公開した。カラーフィルターアレイ(color filter array)の適用時、円偏光板を適用したパネルより消費電力が1603mWから824mWに約50%低減され、300 nitsの同じ明るさで動作寿命が3倍向上したことを明らかにした。