2023-04-27 CINNO Research
2022年全年に減産と在庫処分の状況を経験した後、流通の末端でのパネルの在庫が底を打ち、年中のプロモーションシーズンの後押しを受けて、市場の雰囲気が楽観的になり、パネルの需要が大幅に増加し、その影響が急速に上流のパネル工場に伝わっています。一部の製品注文の見通しは6月末までありますが、価格は依然として下落基調にあり、価格が底を打って反発するかどうかは、下半期の需要状況にかかっています。
需要の回復により、各技術別の主力生産ラインが高い稼働率でフル生産状態になっている。a-Siの主力生産ラインであるBOEのスマートフォン生産ラインは高い稼働率を実現し、LTPSの主力生産ラインである天馬/Tianmaや華星光電/CSOTなどもフル生産に近い状態にある。国内の一部のG6フレキシブル生産ラインもフル生産に達している。
ジャパンディスプレイ（JDI）が主力メーカーから撤退することに伴い、需要は引き続き国内のLTPSパネルメーカーに移行しており、第2四半期には一部の国内主要LTPS生産ラインが満産状態に達している中、第3四半期には一部の供給不足の傾向が出る可能性があります。
CINNO Researchは、短期間で携帯電話のパネル価格が下落サイクルにあると予測しており、2023年4月と5月にa-Si/LTPSパネル価格が1か月あたり0.5ドル下落すると予想しています。剛性AMOLEDパネル価格は引き続き0.5ドル下落すると予想されます。フレキシブルAMOLEDパネル価格は1.5ドル下落する可能性があり、価格の上昇は、下半期の需要の持続にかかっています。
