2023年のスマートフォン向け有機ELディスプレイの市場予測


2023年2月27日 UBIリサーチ

 

UBIリサーチの2023年Q1 Market Trackによると、スマートフォンとフォルダブルフォンのOLED出荷台数と売上高はそれぞれ6億4460万台と357億7400万ドルになる見込みである。

 

2027年にはOLEDの出荷台数は7億台を超える見込みで、市場拡大の主因はフレキシブルOLEDの市場拡大によるものだと予想される。しかし、リジッドOLED市場は急速に縮小することが予想される。また、フォルダブルOLEDは2026年に5000万台に達すると予想される。

 

基板別では、2023年のスマートフォンおよびフォルダブルフォン向け有機ELの出荷台数は、フレキシブル有機ELが4億4600万台、リジッド有機ELが1億7630万台、フォルダブル有機ELが2230万台と予想される。売上高では、フレキシブルOLEDが287億5100万ドルで80%、リジッドOLEDが37億9800万ドルで11%、フォルダブルOLEDが32億2500万ドルで9%を占めると予想される。

 

スマートフォンやフォルダブルフォン向けの有機ELの売上高を企業別に予測した。

 

サムスンディスプレイの売上は徐々に減少し、BOEを含む中国企業の売上は徐々に増加すると予想される。これは、中国のディスプレイメーカーがフレキシブルOLEDの価格を下げることで、Samsung DisplayのリジッドOLEDを市場で置き換えているためである。サムスンディスプレイとLGディスプレイの販売シェアは、2023年には77.5%となるが、5年後の2027年には69.5%に低下すると予想される。