2022年第4四半期における発光材料市場と 2023年の市場予測


2023年3月20日 UBIリサーチ

 

2022年第4四半期のパネルメーカーが購入した発光材料の金額は5億5,000万ドルと調査された。これは第3四半期(QoQ)から10.8%増、前年同期 (YoY)から7.4%増となる。

 

Samsung DisplayのリジッドOLED出荷量と、Samsung Display、LG Display、BOEの2022年第4四半期のiPhone 14シリーズパネル出荷量が第3四半 期から増加し、重水素置換技術を用いた材料の使用が拡大したことで購入量が増加した。2022年第4四半期のSamsung Displayの小型OLED用発光材料購入額は1億9700万ドルで、前四半期比3.2%増、BOEは8,200万ドルで27.9%増、LG Displayは6,400万ドルで23%増であると分析された。

 

LG Displayの4QのOLED TV用発光材料購入額は5,900万ドルで前四半期比19.4%減、Samsung DisplayのTV用材料購入額は2,600万ドルであった。 

 

 

2023年の発光材料市場は19億2,000万ドル規模になると予想される。2022年比で2.6%の増加である。

 

Samsung Displayの2023年の材料購入額はリジッドOLEDの出荷量の減少により、2022年の材料購入額から6.4%減少して7億7600万ドルとなり、市場全体の40.3%を占めると予想される。モバイル機器向けパネルの出荷増により、LG Displayが4億9400万ドル、BOEが2億7300万ドル相当の材料購入が見込まれる。材料購入率はそれぞれ25.7%、14.2%である。

 

国別の発光材料購入比率は、韓国のパネルメーカーが66%、中国のパネルメーカーになると34%と推察される。 蒸着方式別では、RGB OLEDが78.9%、WRGB OLEDが15.9%、QD-OLEDが5.2%である。