2018年6月12日
UBIリサーチが発刊した『2018 有機ELパネル材料および部品産業レポート』と「Market Track」では、有機ELパネル材料および部品市場全体が2022年まで年平均29%で成長し、370億米ドルに達すると予測した。
<有機ELパネル材料および部品市場展望>
本レポートに記載されている有機ELパネル材料および部品市場全体の予測は、パネルメーカーからの供給可能量を基準とし、有機ELパネルに採用される全ての材料および部品を含んだ数値である。
2017年の有機ELパネル材料および部品市場全体は97億9,400万米ドルと集計され、2018年には35%成長した132億6,400万米ドルになる見込みである。
主な成長要因としては、サムスンディスプレイとLGディスプレイ、中国のパネルメーカーにおける第6世代フレキシブル有機EL量産ラインの生産能力拡大が挙げられる。
UBIリサーチは「サムスンディスプレイは第1四半期に量産ラインの稼働率が落ちたものの、第2四半期から正常化に向かっており、LGディスプレイと中国のパネルメーカーも今年中に本格的な量産を目指している。特にサムスンディスプレイのA4とLGディスプレイのE5・E6、BOEのB7ラインが正常稼働するかどうかが、2018年材料および部品市場全体の成長に大きな影響を与えるとみられる」と分析した。
今回発行される『2018 有機ELパネル材料および部品産業レポート』では、基板用ガラスとキャリアガラス、PI(ポリイミド)、TFT用有機材料、電極材料、封止材料、タッチセンサー、偏光フィルム、接着剤、カバーウインドウ、ドライバーIC、複合シートなどをのモバイルと大面積有機ELパネルに使用される主要な材料および部品の市場展望と産業動向、重要事項や、曲率半径1RのFoldable OLEDを量産に向けた技術課題について解説している。また、「Market Track」では、各パネルメーカーの購入額と購入量についても展望している。