2019年 5月 3日 UBIリサーチ
韓国のOLED Panelメーカーの投資が多くない状況の中で、OLED装置業界の不況が続いている。中国OLED Panelメーカーの19年度の装置発注状況を確認したが、新規ライン増設ではなく、新しい技術に必要ないくつかの装置やモジュールのライン装置を中心に発注がされている状況である。
中国PanelメーカーのBOEとCSOTがフレキシブルOn-cell Touch技術の開発をするために、今年の3月に装置を発注した。韓国装置メーカーは、ウォンイクIPS(Dry Etch)とエッチ・アンド・イルザ(Sputter)が発注を受けたことが確認された。また、先月に入ってからBOEの成都ラインでフレキシブルOLED量産とフォルダブルOLED生産準備のためのモジュール設備が発注されている。韓国の装置メーカーは、この発注を受けて装置を製作する予定である。
今年の投資が本格的に開始されるVisionoxの河北ラインでは、先月から装置の発注が開始された。このほか、武漢のTianmaの場合、フレキシブルプロセス装置の補完投資が一部行われておりEDO、Royole、Trulyも今後の市場の状況に応じて投資をするものと見られる。 2019年5月に発刊予定のAMOLEDのプロセス装置産業レポートでは、中国のPanelメーカーの投資状況や装置のサプライチェーンを詳しく扱う予定である。