折りたたみ式スマートフォンの出荷台数は2025年に初めて減少


2025年3月31日 Display Daily

 

2024年の世界の折りたたみ式スマートフォン出荷台数は、前年比2.9%増とわずかな成長にとどまった。この成長の鈍化は、サムスンの第4四半期の低調な業績と、オッポによる低価格クラムシェルモデルの生産縮小が主な要因となった。ファーウェイ、モトローラ、オナー、シャオミといった一部のブランドは好調だったものの、市場全体は多くの課題に直面していたと、Counterpoint社は報告している。

 

世界の折りたたみ式スマートフォン出荷予測(出典:Counterpoint)
世界の折りたたみ式スマートフォン出荷予測(出典:Counterpoint)

 

Counterpoint社によると、2025年にはこのカテゴリーで初めて1桁台のマイナス成長が予測されている。これは依然として市場の課題が続くことに起因している。しかし、この分野はピークに達したわけではなく、むしろ2026年に向けた強力な反発に備えて統合が進んでいる段階と考えられる。この反転は、アップルの折りたたみ市場への参入と、クラムシェルデザインの再活性化によって促進されると予測されている。サプライチェーンのデータによると、2026年には中程度の2桁成長率でのパネル調達の増加が見込まれている。