フランスのAlediaのMicroLEDパイロットラインが稼働


2025年4月3日 Wit Display

 

フランスの産業誌『新工場(Usine Nouvelle)』は今月26日、フランスのスタートアップ企業AlediaがMicro LED技術に特化し、シャンパニエに建設した先導生産ラインの稼働が間近に迫っていると報じた。同社は2023年末に延べ5,000平方メートルの工場建設を完了し、当初は2024年第2四半期の稼働開始を予定していた。

 

Alediaは産業の自律性を確保するために、製造プロセスの内製化を選択した。これによりコストは高くなるものの、技術の発展を加速させるためには不可欠な戦略と考えている。同社は1億2,000万ユーロの資金を調達し、主要製造装置を購入するとともに、長期的な目標として2030年以降に300mm LEDウェハーの生産を実現し、競争優位性を確立することを目指している。

 

Alediaは、今後の成長を支える2つの主要技術に注力している。1つは次世代ディスプレイ向けのMicro LEDであり、もう1つは2026年から収益を生む見込みのDLED(ダイレクトLED)技術だ。特にMicro LED技術については、2027年から本格的な商業化を推進する計画である。しかし、この分野の市場は急成長しているものの、依然として高コストがネックとなっており、現在は主にスマートグラスや拡張現実(AR)デバイスといったハイエンド製品に限定されている。小米(Xiaomi)、TCL、Metaといった企業も積極的に研究開発を進めている。

 

Alediaには現在215名の従業員がおり、そのうち60名は博士号を取得した専門家である。同社にとって現在の最大の課題は、自社の技術が産業化に適しており、高い性能を維持できることを証明し、投資家の信頼を獲得することだ。これにより、グローバルな競争の中で確固たる地位を築くことを目指している。