サムスン、業界初の裸眼3D対応「オデッセイ」ゲーミングモニターを発表


2025年4月9日 Display Daily

 

サムスンは2025年モデルの「オデッセイ」シリーズを全世界で発表し、プレミアムゲーミングモニター市場への本格的な進出を図っています。今回発表された製品の目玉は、「オデッセイ 3D(G90XF)」と名付けられた27インチのモニターで、光フィールドおよび視線追跡技術を活用し、通常の2Dコンテンツを没入感のある3D体験へと変換する裸眼3Dディスプレイを搭載しています。

 

このモニターは、画面上の動きに連動するアンビエントエッジライティングも備え、165Hzのリフレッシュレート、1msのGtG応答時間、AMD FreeSync PremiumおよびNvidia G-Syncへの対応など、ハイエンド仕様を誇ります。

 

IDCのデータによると、サムスンは昨年、北米のゲーミングモニター市場において売上ベースで28%のシェアを獲得しました。

 

出典:Samsung
出典:Samsung

 

2025年3月24日から28日まで、サムスンは米テキサス州オースティンのフェアモント・オースティンにて、北米の主要顧客約600名を招いた限定イベント「eXperience 2025」を開催しました。来場者には、MicroCenter、Best Buy、Amazon、Walmartなどの大手小売業者およびパートナーが含まれ、同イベントはサムスンの最新ゲーミングモニターラインアップを初披露する戦略的なプラットフォームとなりました。

 

「オデッセイ 3D」では、フロントパネルに搭載されたレンチキュラーレンズと、前面に取り付けられたステレオカメラを組み合わせることで、没入感のある立体視体験を実現しています。さらに、AIを活用した2Dから3Dへのコンテンツ変換機能も新たに導入されました。

 

イベント開催と同時に、サムスンは3月25日より公式オンラインストア(Samsung.com)にて3モデルすべての予約受付を開始しました。早期予約者には50ドルの割引が適用され、次世代ゲーミングディスプレイをいち早く体験できる特典が用意されました。

 

3Dモデルと並行して、サムスンはOLEDモデルの刷新も発表しました。「オデッセイ OLED G8(G81SF)」は27インチと32インチの2サイズ展開で、特に27インチモデルは業界初の27インチ・4K OLEDゲーミングモニターとして注目されています。240Hzのリフレッシュレートと166ppiの高密度画素、VESA DisplayHDR True Black 400に対応したQD-OLEDパネルを搭載し、焼き付きリスクを低減する「OLED Safeguard+」冷却システムも備えています。

 

さらに、「オデッセイ G91F」は49インチの超ワイド画面を持ち、32:9のデュアルQHD解像度と1000Rの曲面デザインにより、まるで16:9モニター2台を横並びにしたような視野体験を提供します。この大型ディスプレイは、144Hzのリフレッシュレートと1msのGtG応答時間に対応しています。