TCLエレクトロニクス、2024年の利益が最大112%増加と予測


2025年02月20日 Display Daily

 

TCLエレクトロニクスは、2024年通年の大幅な収益成長を見込むポジティブな利益予測を発表した。未監査の管理会計の予備審査に基づき、同社の調整後純利益はHK$13億~HK$17億(1億6600万ドル~2億1700万ドル)に達すると予想され、前年比62%~112%の増加となる見込みだ。

 

2024年の世界TV出荷台数は過去最高の2900万台に達し、前年比14.8%増となった。特に2024年第4四半期の勢いが強く、出荷台数は前年比19.3%増、前月比では20.0%増を記録した。65インチ以上のTVの出荷は前年比21.3%増加し、全体の26.0%を占めた。さらに、75インチ以上のモデルは前年比39.8%増となり、全出荷の13.2%を占めるまでに拡大した。同社の大型スクリーン戦略が奏功し、平均スクリーンサイズは前年比1.3インチ拡大し、52.4インチに達した。

 

この通年予測は、2024年上半期の好調な業績を基盤としている。TCLエレクトロニクスは、2024年上半期に売上高HK$455億(58億ドル)を記録し、前年比30.3%増となった。また、調整後純利益はHK$6億5400万(8360万ドル)で、前年比147.3%増と大幅に成長した。この期間に出荷したTVの台数は1252万台に達し、世界市場シェアの13.3%を獲得した。特にプレミアムセグメントの成長が著しく、QLED TVの出荷は前年比64.4%増、MiniLED TVの出荷は前年比122.4%増と急拡大した。