TCL CSOT、次世代VRディスプレイをMWC 2025で発表


2025年3月10日 LED Inside

 

世界初のRetinaレベルVRヘッドセット

ディスプレイ技術の分野で15年以上にわたり世界をリードしてきたTCL CSOTは、MWC 2025において次世代の没入型バーチャルリアリティ(VR)ディスプレイ技術を披露した。中でも注目されたのは、超低消費電力のVRディスプレイと、世界初の量産型・最高PPIを誇るVRディスプレイである。これらの革新技術は、すでに世界中で未来の没入型視覚体験を支える重要な役割を果たしている。

 

VR市場の拡大とTCL CSOTの取り組み

バーチャルリアリティは、エンターテインメント分野だけでなく、ビジネス用途においてもますます重要な役割を担っている。すでに約5,300万人のアメリカ人成人がVRシステムを所有しており、2029年までに世界のAR・VR市場のユーザー数は37億人に達すると予測されている。この急速な需要の拡大に伴い、TCL CSOTはよりリアルで快適かつ高性能なVR体験を提供するため、視覚技術の限界を打ち破る製品の開発に注力している。

 

The World’s First Retina-level VR Headset.
The World’s First Retina-level VR Headset.

 

TCL CSOTの超低消費電力VRディスプレイ

TCL CSOTの展示で注目を集めた製品のひとつが、2.56インチの超低消費電力VRディスプレイ である。このディスプレイは 1,500 PPI(ピクセル・パー・インチ) を誇り、高い画素密度により、仮想世界にかつてないほどのディテールと鮮明さをもたらす。さらに、最新のCOA技術と高効率Mini LEDバックライト を採用することで、画面の色ずれを軽減し、視覚的な快適さを向上させるとともに、電力消費を最適化している。

 

従来のMini LEDバックライトと比較して発光効率を40%向上 させており、超高PPIのVRデバイスにおいて、視聴体験の向上とバッテリー寿命の延長を実現している。次世代の高画質、快適性、効率性を兼ね備えたこのディスプレイは、長時間のVR使用にも最適なスムーズで高性能なソリューション を提供する。

 

世界最高PPIの量産型VRヘッドセット

TCL CSOTのVR技術展示では、世界初の量産型VRディスプレイで、最高PPI(1,512 PPI) を誇るモデルも発表された。3840×3744ピクセルの超高解像度 を実現し、VRアプリケーションにおいて卓越したディテールと鮮明さを提供する。

 

また、200ニトの輝度 と 96% DCI-P3の色域カバー率 により、鮮やかな色彩、豊かなコントラスト、そしてリアルな光と影の表現を可能にし、これまでにない没入感のある仮想環境を実現している。

 

このディスプレイは、優れた解像度と色彩表現 に加えて、120°の広視野角(FOV) を実現しており、周辺視野の鮮明さを飛躍的に向上させる。これにより、ユーザーはデジタル空間を驚くほどクリアに探索できるようになる。さらに、この技術は、精密な設計作業におけるディテールや奥行きの認識を向上させる だけでなく、ゲーマーにとってもかつてないほどリアルな仮想世界を提供する。

 

TCL CSOTは、高品質な技術革新を消費者に届けるため、業界と密接に連携している。その成果のひとつとして、TCL CSOTのディスプレイがVarjoに採用され、世界最高のピクセル密度を誇る「Varjo XR-4 VRヘッドセット」に統合された。これにより、比類のない鮮明さを実現している。

 

「VRは、私たちの学び方、働き方、交流の仕方を変革しています」と、TCL CSOTの最高経営責任者(CEO)であるJun Zhao氏 は語る。

 

「仮想現実の世界に没入する人々が増える中で、TCL CSOTは最先端の映像技術を提供し、この新たなトレンドの中心にユーザーを据えています。私たちの技術革新は、VR体験をより身近で快適、かつ視覚的に圧倒的なものにする ことで、スクリーンが日常生活に浸透しているように、VRソリューションが当たり前になる未来へと私たちを近づけています。」