FNS TECH、第3四半期から8.6世代OLED向けオープンマスク洗浄装置を売上


 2024.08.16 The Elec

 

FNSテックは、大型有機EL(OLED)オープンメタルマスク(OMM)洗浄装置の売上が第3四半期から本格的に発生すると明らかにした。16日、FNSテックは大型OLED OMM精密洗浄装置を出荷した。これは顧客のラインで使用したOMMを精密洗浄できる装置で、FNSテックサービス売上として計上される。

 

FNSテックは昨年5月、IT用8.6世代OLED用OMM洗浄装置の生産施設に127億ウォンを投資すると発表した。同月、FNSテックはサムスンディスプレイと360億ウォン規模のOMM洗浄装置供給契約を締結した。サムスンディスプレイとの装置供給契約終了予定日は、昨年6月から今月末に延期された。装置供給による売上は下半期に発生すると予想される。

 

FNSテックは「現在、大型OLED用OMMを洗浄できるのはFNSテックが唯一だ」とし、「第3四半期から洗浄装置の売上拡大が期待される」と明らかにした。FNSテックは「子会社であるMS Solutionがマスク洗浄装置を開発し、洗浄化学薬品(ケミカル)も自社開発した」と説明した。

 

今回の洗浄製品の出荷とは別に、FNSテックは昨年11月、ケムトロニクスと111億ウォン規模の大型ガラススリミング装置の供給契約を結んだ。続いて、今年2月にはサムスンディスプレイと216億ウォン規模の装置供給契約を締結した。どちらの契約もケムトロニクスの後工程のエッチング工程のための装置と推定される。昨年11月のケムトロニクスとの契約終了日は今年10月、今年2月のサムスンディスプレイとの契約終了日は2025年6月だ。FNSテックは先月、ケムトロニクスと大型ガラススリミング装置の追加投資用の単一販売供給契約を締結した。契約規模は41億ウォン、契約終了日は来月10日だ。