第3四半期、サムスンディスプレイOLED実績分析


2021/10/12 UBIリサーチ

 

今年第3四半期、サムスンディスプレイのスマートフォン用(フォルダブルフォンを含む)OLED出荷量は1億2476万台で、第2四半期の出荷台数1億11万台に比べて2465万台が多く、24.6%増加した。

 

基板別出荷量を分析してみると、第3四半期rigid OLED出荷量は6263万台で50.2%を占め、flexible OLEDは5820万台で46.6%、foldable OLEDは3.2%である393万台と集計された。

 

第3四半期に出荷されたOLEDは、基板の種類に関わらず第1四半期と第2四半期に比べて増加した。

 

サムスンディスプレイが第3四半期に国別に売ったflexible OLED出荷量は、米国向けが3931万台で最も多く、次は中国向けが1113万台、韓国向けが776万台と集計された。米国向けはAppleに供給されたOLEDであり、韓国はサムスン電子、中国はOppo、Vivo、Xiaomiなどに提供されたパネルである。第3四半期からiPhone 13が販売され始めて米国向けflexible OLED出荷が第2四半期の2倍になった。

 

Rigid OLEDはflexible OLED販売動向とは反対向きであった。韓国向けが2975万台で最も多く、中国が2613万台、米国向けが673万台と集計された。サムスン電子向けrigid OLED売上の増加はギャラクシーAとMシリーズの販売好調によるものである。

 

サムスンディスプレイが生産するfoldable OLEDは現在、サムスン電子のみ供給されている。第3四半期には、Fold3とZ Flip3のリリースと販売好調により、foldable OLED出荷量が爆発的に増加した。 Z Flip用foldable OLEDの販売量がFold3用のfoldable OLEDより2倍以上多い。