有機EL発光材料の市場予測


2022年3月14日 UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Reportより

 

2022年の有機EL発光材料市場は19億ドルから年平均7.5%の成長率で、2026年には25.3億ドルを形成すると予想される。

 

2022年、サムスンディスプレイのモバイル機器用OLED発光材料購入額は7.6億ドル、BOEは2.7億ドル、LGディスプレイは1.9億ドルと予想される。

 

国別で見ると、2026年まで韓国パネルメーカーの発光材料購入額は2022年13.3億ドル、2026年には17.9億ドルになると予想される。 年平均増加率は7.6%である。中国のパネルメーカーの発光材料購入額は、2022年には5.6億ドル、2026年には7.4億ドルと見込まれる。 年平均増加率は7.1%である。

 

2022年から2026年まで、韓国パネルメーカーの材料購入比率は全体市場の70%を占めると予想される。 韓国パネルメーカーの材料購入比重が着実に高い理由としては、新規材料が使用されるサムスンディスプレイのフォルダブルOLED出荷量が拡大され、2024年から本格的に韓国パネルメーカーのIT用OLEDパネル量産が期待されるためだ。

 

蒸着方式別に見ると、モバイル機器とITに使用されるRGB OLED方式が2026年までに全市場で73%水準の高いシェアを占めると予想される。

 

LGディスプレイのWRGB OLED方式とサムスンディスプレイのQD-OLED方式は、2026年までにそれぞれ20.3%と3.4%のシェアを占めると予想される。

 

サムスンディスプレイのQD-OLEDは30Kにとどまっており、今後発光材料市場で高いシェアを占めることができないと見られる。

 

2024年から市場に参入すると予想されるIT用RGB 2stack方式は、2024年には5,400万ドルから年平均31.8%で、2026年には1.6億ドルの市場を形成

すると予想される。