2020年4月20日 UBIリサーチ
コロナウイルスの影響で世界のスマートフォン販売量が大幅に下落している。第1四半期にはスマートフォン最大市場である中国がコロナウイルスによって需要と供給の両方悪く、アジア市場がすべて下落した。
2月からは韓国で、3月からは米国と欧州で爆発的にコロナウイルス感染者が増加し、国家間の移動停止と社会的距離を置く現象のため、オフラインで購入が急激に萎縮した。
ストラテジー・アナリティクスの分析結果によると、2月にスマートフォンの販売台数は6180万台で、昨年2月9920万台に比べて38%が減り、1月の1億130万台に比べると39%が減少した数値である。
スマートフォン供給側から見ると、第1四半期には中国に工場を置いているフォックスコンの稼働率の低下によりアップルのiPhoneの生産が多く支障が生じた。スマートフォン市場シェア1位のサムスン電子は亀尾工場にウイルス感染者が発生して工場を2回閉じて防疫をし、モジュール工場があるベトナムから入国が制御され、チャーター機を確保し従業員をベトナムの工場に送った。
中国のスマートフォンメーカーは春節以降急激に増加しているウイルス感染者を制御するために移動を禁止したので、2月末までに工場の稼動が非常に制限であり、部品を供給する企業の製造人力不足で部品の生産と供給に多くの支障があった。
第1四半期のスマートフォン市場の萎縮は、スマートフォンが生産にならなく供給が難しくなった面と、中国市場の低迷が主な原因だったが、第2四半期は需要の減少による影響を受けている。
上半期まで世界がコロナウイルスの影響による生産の支障と社会的活動制御のため、スマートフォン市場は2019年に比べて30〜40%が低くなる見通しだ。下半期には経済的な状況の悪化によって、UBIリサーチが予想される2020年のスマートフォン予想販売台数は2019年に比べて20%減の12億台である。
コロナウイルスは、OLEDパネルの生産量1位のサムスンディスプレイの事業にも影響を与えている。今回のコロナ事態がサムスンディスプレイのOLED事業に与える影響の中で、サムスン電子の無線事業部による影響を分析した。
今年2月27日から発売を開始したギャラクシーS20の販売は非常に低調である。ギャラクシーS20開通量は、昨年3月に発売されたギャラクシーS10の初日開通量14万台と比較すると、50%の7万800台だった。ギャラクシーS20がウイルス事態とかみ合って初期から苦戦を強いられている。
サムスン電子のスマートフォンは、中国での市場シェアが非常に低いため、影響はほとんど受けない。しかし、韓国と米国、欧州などの市場では販売が減少している。
今年ギャラクシーS20の予想販売台数は3500万台だった。しかし、世界のスマートフォン販売台数の減少20%を考慮すると、ギャラクシーS20の今年の修正見通しは2800万台である。
第3四半期には、コロナウイルスがおさまると予想されるが、世界中の経済後退によって販売好転しないと見ているためだ。したがって、9月から販売が開始されているギャラクシーノートも販売量の減少が予想される。年平均1200万台を着実に守ってきたが、今年のギャラクシーノートの出荷量は1000万台水準になると予想される。
2019年ギャラクシーAとM、Jシリーズの販売台数は1億1千万台だったが、今年の販売量20%削減を代入すると、予想数量は8800万台に低くなる。
サムスン電子が販売しているスマートフォンは3種類に分類が可能である。Flexible OLEDを使用するフラッグシップモデルであるギャラクシーSシリーズとギャラクシーノート、rigid OLEDを使用する重価格ギャラクシーAとMシリーズ、LCDを使用している低価格のモデルがある。
ギャラクシーS20の今年の販売予想2800万台から推定されるサムスンディスプレイのS20用flexible OELD供給量は3080万台である。2019年にサムスンディスプレイがギャラクシーS10用に生産したパネルが3900万台だったので、21%減少した数値である。 2019年にギャラクシーS10とギャラクシーノート用に供給したflexible OLEDが合計5250万だったが、今年は850万台少ない4400万台が供給されると予想される。
サムスン電子向けにサムスンディスプレイが2019年第1四半期に供給したrigid OLEDは合計4620万台だったが、今年は3000万台で35%が減少した。 サムスンディスプレイは、昨年に1億2千万台のrigid OLEDを供給した。今年予想供給量は9700万台である。