2023/04/17 UBIリサーチ
2023 OLED KOREA CONFERENCEでのサムスンディスプレイの基調講演の概要。
COVID-19以降、私たちの生活が24時間全面的にディスプレイと接しているだけに、ディスプレイの色の表現力がさらに重要になっている。 オンライン動画サービス(OTT)市場の売上げは5年以内に2倍に成長し、高画質ゲームに必要なグラフィックカード市場も高仕様化傾向によって50%成長する見通しだ。
消費者の高画質コンテンツ需要が増加するにつれ、高画質コンテンツ環境に合う新しい画質基準が必要だ。 高画質コンテンツの需要に応じてディスプレイの色の表現力が多様化する中で、QD-OLEDがこのような変化するトレンドに最も適したディスプレイだ。
サムスンディスプレイの進化したAI技術と最新有機材料を適用した2023年型QD-OLEDはRGBそれぞれの明るさが改善されただけでなく、最大カラー輝度が2,000nits以上に向上し、パネル効率の面でも一般視聴環境で問題がなく、EUが適用するエネルギー効率基準を満たすほどに消費電力面でも優秀だ。
サムスンディスプレイが高画質に力を発揮できるのは、QD-OLED歩留まりが十分に改善されたためと見られる。 量産ラインを増やさなくても歩留まりの改善のおかげで生産能力が増加している。 サムスンディスプレイのQD-OLED量産初期歩留まりは50%台に過ぎなかったが、現在は約90%台に引き上げ、QD-OLED追加投資計画はない。
サムスンディスプレイは2023年、QD-OLED製品群をテレビは3つ、モニターは2つ増やす計画であり、既存市場だけでなく医療および商業用ディスプレイなど多様な専門分野に適用範囲を拡大していく計画だ。