2021年6月26日 UBIリサーチ
UBIリサーチが160件のQNED関連特許を分析した結果、3T1Cに関する特許と駆動方式が詳しく説明された特許が発見された。また、QDCF層を構成している各種の要素が記述されている特許が公開された。
160件の特許の分析を通しQNEDの構造がより明確に明らかになった。QNED製造の核心技術であるnano-rod LED整列技術を含む製造技術と駆動方式の完成度が非常に高いと思われる。
各特許の内容を出願の目的に応じて分類した結果、合計39種類が出ており、nano-rod LED整列に関連した内容が49件で最も多かった。次は、光効率を向上させるための内容が20件だった。
特許の内容に基づいて考えると、QNED技術が2年以内に商用化が可能なほど開発が進んでいると推定される。光を出す画素内のnano-rod LED整列数を一定に維持することだけが残っている課題であることが確認された。
QNEDの収率と品質特性を決定する画素ごとに整列されたnano-rod LED数は、インク内のLED分布と画素に噴射されたLEDの数、噴射されたLEDの整列割合に応じて決定される。
ピクセルごとのnano-rod LED数分布が異なる場合、画素ごとに印加される電圧に変化が生じるため、不良が発生することになる。
サムスンディスプレイは画素ごとにnano-rod LEDの数を一定にするための方法とnano-rod LEDの数が異なる場合も、輝度を均一にすることができるアルゴリズムを既に開発したことが確認された。
今回発刊された「QNED技術の完成度分析」報告書では、94件の特許の分析を介して発行された以前の報告書の内容と、新たに追加された66件の特許として作成され、サムスンディスプレイのQNED技術完成度がどのレベルに達したかどうかがわかるように細かく分析して収録した。
今回の報告書では、これまで公開しなかったQNED特許番号と分類表、定量分析データをエクセルとして提供する。販売は分析工房が行う。
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