2023年1月30日 UBIリサーチ
UBIリサーチが最新に発刊した「AMOLED製造工程報告書Ver.5」によると、QD-OLEDの新規発光構造であるQM2が2022年末から本格的に適用され、サムスン電子の2023年のOLEDテレビに適用されると予想される。
サムスンディスプレイで量産中のQD-OLEDは、3層の青色発光層と1層の緑色発光層で構成されており、quantum dotとカラーフィルターを通じてRGB 3原色を発光する構造である。
2022年末まで量産されたQM1構造には緑色発光層にaETL層とG'層がなかったが、QM2構造から適用されたことが確認された。また、発光構造の変更周期も材料のリサイクルなどの理由で既存の1年から2年に長くなると見られる。
一方、サムスンディスプレイは既存の月産30KのQD-OLED製造能力を、2024年まで月45Kに拡張すると見込まれる。また、2023年からは55インチと65インチパネルのほか、49インチと77インチパネルも量産し、ラインナップをさらに拡大する計画である。