2023年10月6日 UBIリサーチ
UBIリサーチで最新発刊した「IT用OLED技術と産業動向分析報告書」によると、タブレットPCとノートパソコン、モニター用OLED出荷量は年平均41%の成長率で、2027年に3,100万台に達すると予想される。
今回の展望は、サムスンディスプレイの5.5世代ラインと6世代OLEDライン、8.5世代QD-OLEDライン、8.6世代(2290 x 2620mm 2 )IT用ライン、LGディスプレイとBOE、Visionoxの6世代OLEDラインを基準とした。
IT用OLED出荷量見通し
IT製品としてOLEDはスマートフォンやテレビに比べて注目されていない市場だったが、COVID-19事態によるIT製品需要の増加とAppleのIT用OLED搭載の見通しにより大きく注目され始めた。
従来はサムスンディスプレイが5.5世代rigid OLEDラインであるA2と8.5世代QD-OLEDラインの一部で、EDOなど一部中国企業でIT用OLEDを少量量産する水準だったが、2024年からサムスンディスプレイとLGディスプレイは第6世代ラインでAppleのiPad用OLEDを本格的に量産する予定であり、BOEもB12ラインでIT用OLEDを量産する計画だ。
また、サムスンディスプレイは今年初めのIT向けに8.6世代OLEDライン投資を決定し、2026年上半期からノートパソコン向けなど多様なIT向け製品を量産するものと予想される。
それだけでなく、LGディスプレイとBOEもそれぞれ投資金と顧客会社を確保するにつれて8.6世代ラインを投資する計画であり、Visionoxも8.6世代ライン投資のための主要機器メーカーとミーティングを持っていることが調査された。
今後IT向けにセットメーカーのOLED需要が増加し、パネルメーカーの8.6世代ライン投資が進めば、スマートフォン市場に続き、IT市場がOLEDの新しい高付加価値市場になる見通しだ。