2022年11月30日 UBIリサーチ
UBIリサーチが最近に発刊した「4Q22 OLED Emitting Material Market Track」によると、2022年第3四半期の全世界パネルメーカーのOLED発光材料の売上高は4.96億ドルと集計された。これは前四半期比20.9%、前年同四半期比10.9%の上昇である。
2022年第3四半期には、サムスンディスプレイのrigid OLED出荷量が2,000万台以下に減少し、rigid OLED用発光材料市場は縮小したが、iPhone 14シリーズ用にパネルメーカーの新規パネル供給が増加し、重水素置換技術が適用された材料の使用拡大、為替レート上昇などが売上増加に影響を及ぼしたと分析された。
一方、UBIリサーチは2022年、全発光材料市場が18.2億ドルから年平均8.6%の成長率で、2027年には27.5億ドルに達すると予想した。
UBIリサーチのアナリストは「小型OLED用材料市場でサムスンディスプレイはrigid OLED出荷量が継続的に減少するが、foldable OLED出荷量が2027年までに8,000万台に拡大され、2027年発光材料購入額は6.8億ドルと予想される」 。また、BOEとLGディスプレイの発光材料購入額は2027年にそれぞれ3.8億ドルと2.3億ドルと見込まれる」と明らかにした。
続いて同アナリストは「2027年大型OLED用材料市場でLGディスプレイのWOLEDとサムスンディスプレイのQD-OLEDの出荷量がそれぞれ1,200万台半ばと200万台前半と予想されるため、発光材料購入額もそれぞれ4.2億ドルと1.3億ドルと見込まれる」と述べた。
報告書では、2027年のOLED蒸着方式別で、RGB OLEDが69.1%で最も多いシェアを占めると予想し、WOLEDが15.2%、RGBの 2stack OLEDが11.1%、QD-OLEDが4.6%を占めると予想した。