2020年5月 8日 UBIリサーチ
UBIリサーチが発行した2020年OLED発光材料レポートによると、2020年発光材料需要量は78.6トンで、昨年74.4トンに比べて4.2トンが増加すると予測した。スマートフォンやモバイル機器用OLEDに使用される材料は62.9トンであり、TV用OLEDの発光材料は15.7トンが使用される見込みである。
2019年全体の発光材料の市場は12.8億ドルに集計されており、全体の金額のうち43%をサムスンディスプレイが購入した。LGディスプレーが購入した割合は19.4%であり、BOEが11.6%である。LGディスプレーの発光材料の購入はTV容用が60.8%を占めた。モバイル機器向け発光材料購買順位は、サムスンディスプレイ、BOE、LGディスプレーの順である。BOEは、サムスンディスプレイに続いて、モバイル用のOLED生産量が多いからた。
TV用OLEDパネルはLGディスプレーが生産しているが、サムスンディスプレイは青色発光材料とQDを使用するQD-OLEDの事業化を準備している。また、BOEはLGディスプレーと同様のwhite OLED構造だが、光をTFT反対方向に出すtop-emission構造を開発中でいる。 数年以内に3社がTV用OLEDパネルを生産すると予想され、発光材料の市場増加が期待される。
2020年発光材料の市場は13.7億ドルで、2019年より7%増加すると予想される。発光材料の中で、今年の売上高予想上位材料としては緑と赤のホストがそれぞれ191.8億ドルと190億ドルであり、緑のドーパントとP+が137億ドルと135億ドルの順になると予想される。
「2020年OLED発光材料レポート」は、全体で日本語のPDF版で158ページです。販売は分析工房が行い、メールでUBIリサーチから納品します。納品書と請求書は分析工房から郵送でお届けします。購入の申し込みやお問い合わせは、こちらにお願いいたします。
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目次
1. 要約
2. OLEDパネルメーカーの量産キャパ見通し
2.1 年間全体の基板面積見通し
2.2 中小型OLED年間基板面積見通し
2.3 大面積OLED年間基板面積見通し
3. OLED出荷量見通し
3.1 OLED全体出荷量
3.2 応用製品別出荷量
4. 発光材料産業の課題
4.1 Quantum Dot
4.2大面積OLEDの色再現率の改善
4.3 消費電力
4.4 Sol OLED
5. 発光材料の開発動向
5.1 高屈折CPL
5.2 長寿命材料
5.3 Soluble材料
5.4 TADF材料
6. 発光材料メーカー別事業動向
6.1 材料メーカー別実績分析
6.2 特許動向
7. パネルメーカー別サプライチェーンとパネル構造解析
7.1 サムスンディスプレイ
7.2 LGディスプレイ
7.3 BOE
7.4 Visionox
8. OLED発光材料の実績の分析
8.1 全体
8.2 共通層と発光層
9. OLED発光材料の市場シェア分析
9.1 2019年OLED発光材料の売上高シェア分析
9.2 Host
9.3 Dopant
9.4 HTL
9.5 ETL
9.6 その他の材料
10. OLED発光材料の需要量見通し
10.1概要
10.2 全体需要分析
10.3 共通層と発光層需要量見通し
10.4 画素構造別需要見通し
10.5 サムスンディスプレイの需要量見通し
10.6 LGディスプレイの需要量見通し
10.7 中国のパネルメーカー需要見通し
10.8 OLED TV用需要見通し
11. OLED発光材料の市場展望
11.1 全体
11.2 共通層と発光層
11.3 国別
11.4 パネルサイズ別
11.5 画素構造別
12. 画素工程
12.1 モバイル機器用OLED画素工程
12.2 TV用OLED画素工程
12.3 Solution Process OLED画素工程
12.4 OLED画素検査と測定工程