2025年1月28日 OLED Info
Hasselt Universityの研究チームは、RbCl(塩化ルビジウム)、CsCl(塩化セシウム)、NaCl(塩化ナトリウム)、KCl(塩化カリウム)などの材料をOLEDの界面層として使用し、その効果を検証しました。その結果、電子注入層(EIL)とアルミニウム(Al)電極の間のポテンシャルエネルギー障壁が大幅に低減し、それに伴い発光強度が顕著に向上することが確認されました。
具体的には、以下のようなOLEDの性能向上が見られました:
・ターンオン電圧の低減(RbCl層を追加することで約50%の低減)
・発光強度の向上(RbClを使用したOLEDでは、リファレンスデバイスより25%高いエレクトロルミネセンス強度)
・電流密度の向上
・動作安定性の改善(リファレンスデバイスと比較して)
・外部量子効率(EQE)の向上(NaClを使用したOLEDで20%向上)
この研究は、OLED技術のさらなる効率向上と安定性の向上に向けた新たな可能性を示すものです。