BOE、CES 2025で存在感を倍増


2025年1月9日 Display Daily

 

CES 2025において、BOEは昨年の倍の展示スペースを確保し、自動車ディスプレイ、スマートコックピットソリューション、IoTアプリケーションに焦点を当てた60以上の技術と製品を披露しました。これらは「HEROイニシアチブ」(Healthiness、Entertainment、Relaxation、Office)のもとに発表されました。展示の目玉の一つは、f-OLED技術を活用した31.6インチのスライス可能なスライダブルディスプレイで、17.6インチから31.6インチまでの4つの表示状態を切り替えることが可能です。また、15.05インチの電動折りたたみディスプレイ(曲率3mm)と17インチの曲面中央ディスプレイを含む、折りたたみ可能かつ曲面対応のフレキシブル車載ディスプレイも公開されました。

 

 

スマートコックピットの展示

BOEのスマートコックピットには、画面下超音波指紋認証を備えたインテリジェントステアリングホイールと、心拍数および心電図(ECG & HOD)のリアルタイム検出を可能にするシステムが搭載されています。また、44.8インチのパノラマHUD(ヘッドアップディスプレイ)は、9K解像度、2,850ゾーンのMiniLEDバックライトシステム、7,000ニットのピーク輝度、自社開発の歪み補正アルゴリズムを特長としています。このディスプレイは酸化物技術を統合し、フロントガラスへの8K+投影システムに対応しています。

 

高度なディスプレイ技術

BOEの「UBセルスマートディスプレイ」は、ADS Pro LCD技術を採用し、3,000:1のコントラスト比、0.7%の反射率、95%のBT2020色域カバー率を実現。さらに、周囲光と温度を検出するセンサーを搭載し、AIを活用した調整機能を備えています。また、α-MLED技術を採用した31.5インチ4K AM MiniLEDモニターは、4,608個の発光ダイオード、1,152ゾーン、100万:1以上のコントラスト比、1,000ニットの輝度、144Hzのリフレッシュレート、99%のDCI-P3色域カバー率を誇ります。

 

IoTソリューションとその他の技術

BOEのIoT関連展示には、医療画像向けの30.9インチ12MC診断ディスプレイ、連続マイクやパノラマカメラ、携帯型プリンターを備えた遠隔コラボレーション用スマートホワイトボードC100が含まれます。さらに、デュアルEV互換の250KW分割型フレキシブル充電システムを搭載した新型「πマルチメディア充電ステーション」も展示されました。この充電ステーションには、55インチの屋外ディスプレイ、10.1インチのタッチスクリーン、44.8インチのパノラマHUDが統合され、プライバシー重視の機能も備えています。

 

ゲーム技術

BOEは、眼鏡不要の3D技術を採用した11インチ2.5K 120Hzディスプレイ搭載のPCハンドヘルドゲームコンソールを展示しました。このコンソールは視線追跡を利用し、2Dと3Dの表示間をシームレスに切り替えることが可能です。