2025年4月18日 LED Inside

Appleの第2世代XRヘッドセット（名称は「Vision Pro 2」となる可能性あり）がすでに量産体制に入っており、年内にも市場に登場する見込みだと伝えられています。このニュースはテック業界で大きな注目を集めています。

Appleが初代XRヘッドセット「Vision Pro」を開発した経緯を振り返ると、同製品は2023年6月に華々しく発表され、2024年2月に海外市場で販売が開始されました。しかし、実際の市場からの反応は芳しくなく、販売台数は予想を下回ったと言われています。一部報道によれば、Vision Proの生産は2024年11月に終了したともされ、製品ライフサイクルは20か月にも満たなかったようです。それにもかかわらず、AppleはXR技術の開発を諦めることなく、引き続き投資を強化し、第2世代製品の開発と製造を着実に進めてきました。

現在、Vision Pro 2に使用される主要部品の生産は本格化しており、ガラス基板分野で高い技術力と品質を誇るLens TechnologyがVision Pro 2の独占供給業者として名を連ねています。Everwin Precisionは筐体のサプライヤーを務め、Appleの高い基準を満たす外観設計と構造強度を確保する役割を担っています。このほか、複数の電子回路部品の供給企業も、生産需要に応えるべくフル稼働中です。

Vision Pro 2の具体的な機能についてはまだ公式には明かされていませんが、初期のデモ機を体験した業界関係者によると、最終製品はコンピューティング性能とディスプレイ性能の両面で大きな改善が期待されるとのことです。強化された演算能力により、さまざまなアプリケーションがより滑らかに動作し、ユーザーにとってさらに没入感のある体験が提供されると見られています。また、ディスプレイの最適化によって、画面の鮮明さ、色の鮮やかさ、コントラスト比などがさらに向上し、ユーザーをよりリアルで幻想的な仮想世界へと導くと予想されています。

参考までに、初代Vision Proは重量が600～650グラム、2D映像再生時のバッテリー持続時間は約2.5時間で、M2およびR1チップを搭載し、合計2,300万ピクセルの解像度を誇るマイクロOLEDディスプレイが採用されていました。初代製品にはいくつかの制約があったものの、Appleの技術革新と研究開発力は依然として非常に強力です。Appleはこれまでの経験を踏まえ、Vision Pro 2では性能、バッテリー寿命、重量の面で改善を図り、より高まるユーザーの期待に応えようとしているのです。