LGディスプレイが今月から広州のOLED工場の製造装置を発注


2018-05-13 デジタルタイムズ

 

LGディスプレーが今月から、中国の広州8.5世代有機EL(OLED)パネル工場の建設のための製造装置の発注を開始する。同社はまず、1兆8000億ウォンを投資して、来年下半期に工場を稼動し、2020年までに5兆ウォンを投資してOLEDパネルの生産比率を大幅に向上する予定だ。昨年全体の売上高の10%に過ぎなかったOLEDパネルの売上高の割合を、2020年には40%以上に引き上げLCD中心の売上構造をOLEDに早期に切り替える計画である。 

 

中国のBOEなどLCDメーカが、LCDの生産量を大幅に増やした結果、LCDパネルの価格が下落するなどでLCD収益性が悪くなるからだ。同社は、世界で唯一の大型OLEDパネルを生産しており、高い収益を出している。 

 

10日、関連業界によると、LGディスプレーは最近に、中国の広州の8.5世代OLED設備を公式発注するために、現在の主要な製造装置サプライヤーに購入意向書(LOI)を伝達した。早ければ今月から機器発注を開始する。

 

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LGディスプレー、中国広州液晶(LCD)パネル工場の様子。LGディスプレーは、この工場の隣に2019年の後半の稼働を目指し、大型有機EL(OLED)パネル工場を建設中である。LGディスプレー提供

 

 広州市と合作して8.5世代OLED工場を建設するのに、資本金2兆6000億ウォンのうち、LGディスプレーが1兆8000億ウォン、広州市が8000億ウォンを出資する。現在、中国政府の投資承認を待っている。同社は当初、中国政府の最終的な投資の承認時点を今年第1四半期に予想したが、第2四半期に遅れると予想した。これにより、広州OLED工場の稼動時点も当初、来年上半期から来年下半期に延期した。

 

同社は現在、LG電子、ソニーをはじめ、ハイセンスとチャンホンなどの中国TVメーカー、ドイツのルェベ、トルコのイルチェルリク、欧州フィリップスなどにTV用大型OLEDパネルを供給しており、OLEDパネルの需要が急速に増えていると伝えた。中国の広州OLED工場を稼働するとLGディスプレーの8.5世代の大型OLED生産能力は、現在の月6万枚から月12万枚に倍増することになる。 来年下半期の稼動スケジュールに基づいて、会社は今年第2四半期に関連製造装置メーカーに発注する予定である。機器パートナーであるヤスは蒸着装置の購入意向(LOI)を受け、今年の第2四半期内に公式発注に応じて納品することが分かった。エッチング装置を供給すると予想されているのベニアも遅くても今年第2四半期内の発注が始まると期待していると伝えられた。

 

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LGディスプレイの有機ELテレビ向け11マスクの酸化膜TFTの製造工程(出典はUBI Research発刊の、最新のAMOLEDプロセス工程を解説した「AMOLED Manufacturing Process」レポート)