2021.01.11 ET News
LGディスプレーが 有機ELテレビパネルとミニLED TVパネルを直接比較し、OLEDの優位性を説明した。液晶(LCD)TVのようにバックライトユニット(BLU)を使用しているミニLED TVの限界を指摘し、OLEDが将来のディスプレイ市場をリードすると発表した。
LGディスプレーは11日、オンライン「CES 2021」展示館を公開し、OLED TVのパネルをはじめ、ホームシアター、ゲーム、在宅勤務、非対面教育などに活用できる未来型OLED技術を多数紹介した。
LGディスプレーは、OLEDとミニLED技術の違いを比較するのにかなりな時間を割いた。最近、北米市場で発売された65インチのミニLED TVと同じ大きさのOLED TVを設置して、それぞれの色の再現力、視野角、応答速度などを説明した。特にミニLED TVに搭載されたBLUを取り出し、光源の動きとブラック(⿊)の再現力を示した。
LGディスプレーの関係者は、「OLED TVパネルは、約3300万個( 解像度基準)ピクセルの光を一つずつ細かく制御する「ピクセル調光(Pixel Dimming)」で無限コントラスト比を実現する」とし「ブラック(⿊)を完全に表現する、歪みのないリアルな画質を体験することができる」と強調した。
LGディスプレーは、ミニLED TVは既存のLCD TVに比べブラックの再現力を改善したが、BLUから出る光が画面に透過される特性が残っていると指摘した。画面を2500個前後区域に分け制御する「ローカルディミング(Local Dimming)」方式であるため、コントラスト比の改善などに限界があると説明した。特に反応速度が重要なゲーム環境で画質劣化現象が発生すると付け加えた。
目の健康面でもOLED優秀性を重ねて強調した。OLEDは、LCD TVとは異なり、目の健康を害するブルーライトの量が少ないだけでなく、画面がちらつくフリッカー現象がないと説明した。一方、競合他社が指摘しているOLED残像現象はアルゴリズムの改善などで克服したのはもちろん、市場でも消費者の購買意思決定に影響を及ぼさないレベルで解消されたと強調した。