2023年3月27日 UBIリサーチのWeekly Display Industry Analysis Reportより
2003年以降に発売されたAR・VR機器と、それらを製造する企業を調査した。
これまでに調査したグローバル企業数は75社、製品数は162製品である。AR関連(AM、AMXを含む)の発売デバイス数は65、VR関連(VM、VMX、VXを含む)の発売デバイス数は97である。
ARとVRで使用される光学系は13種類ある。
ARのみに使用される光学系は、バードバス、NXTフォトクロミックレンズ、ポリカーボネートレンズ、プリズム、プロジェクト&レトロリフレクターである。
VRのみに使用される光学系は、非球面レンズ、ハイブリッドフレネルレンズ、パンケーキレンズ、導波路・プリズムである。
ARとVRの両方で使用される光学系は、カーブミラー、フリーフォームプリズム、フレネルレンズ、 waveguideである。
調査したデバイスのうち、どの光学系を使用しているかを明示していない製品は27種類であった。
AR機器とVR機器に使用されている光学系の比率を調査した。ARで使用されている光学系のうち、 waveguideが30種類と最も多く、46.2%を占めた。VRデバイスでは、フレネルレンズが40種類(41.2%)使用されていた。
ARデバイスに使用されている10種類のディスプレイを調査した。そのうち、マイクロOLEDが27機種に採用され、次いでOLEDが14機種、LCDが7機種となった。
光学系とディスプレイの関係を見ると、最も多く使われているwaveguide methodでは、マイクロOLEDが10種類、OLEDが5種類、それぞれ使われている。
2番目に多く使われているバードバス方式では、マイクロOLEDとOLEDがそれぞれ6種類ずつ適用されている。
waveguide methodでマイクロLEDを適用したものは4種類のみであった。