2020.01.20 ET News
韓国政府が今年の4次産業革命の分野で国際標準39種を提供する。半導体・ディスプレイなど、韓国が強みを見せる産業中心の新規国際標準を提示する。今年上半期にフォルダブルディスプレイの耐久性の測定方法などの規格が国際標準制定の手続きに入る。ただ、政府は、実際の最終的な国際標準制定までの成果を得られるかを見守らなければならない。
産業通商資源部国家技術標準院は、今年の4次産業革命、10の分野での国際標準39種を新規提案する計画だと20日明らかにした。半導体・ディスプレイ・自動車分野を中心に、国際標準を新規提案する。韓国が競争力を備えた業界で国際標準の制定が容易だからだ。
今年の新規提案する標準は、業種別に△システム半導体(7)△ディスプレイ(6)△自律・電気自動車(6)△バイオ・ヘルス(5)△スマートシティ・ホーム(4)△エネルギー(2)△ロボット(2)△スマート製造(2)△ ドローン・海洋構造物(2)△スマートパーム(2)△人工知能・AI(1)の順である。関係者は「韓国が強みを見せる産業中心の国際規格を提供すること」とし「昨年下半期で27種の国際標準を提供したので、今年の国際標準提案の実績も達成することができる」と自信を見せた。
今年上半期にシステム半導体と次世代ディスプレイ分野では、韓国が提案した標準が国際標準化機構で議論の段階に入る。国家技術標準院は上半期に△半導体素子の柔軟性と伸縮性と1T1Rトランジスタ特性の試験方法△自律ベース集積回路(IC)の欠陥の試験方法△フォルダブルディスプレイ製品の耐久性測定法△フレキシブルディスプレイの光学測定法△レベル3自律走行時にドライバーを監視要件△AIデータフレームワークなどの規格を新規提案する計画だ。
今年の実績に基づいて4次産業革命の国際標準の実績を計ることができるものと思われる。国家技術標準院は昨年6月、2023年までに国際標準300種を提案するという目標を盛り込んだ「第4次産業革命時代の国際標準化先占戦略」(以下、国際標準化先取り戦略)を発表している。今年は戦略実行第二年で、主要国間の国際標準先占競争がさらに積極的に展開されると予想される。
政府が国際標準先占作業に乗り出す過程で最終的な国際標準発刊までサポートする事が、課題として挙げられる。国家技術標準院は「新業務項目提案」(NP)の承認のみで、国際標準の提案実績で反映する。NPは、国際標準制定の最初のステップで、最終的国際標準発刊までの作業は、原案(WD)、委員会原案(CD)、国際標準案(DIS)、投票用委員会原案(CDV)、最終国際標準案(FDIS)などのプロセスを経る。