韓国のピムス(PIMS)、韓国内の新規顧客に納品開始... シェア拡大続く見通し


2021.07.27   News 2 day 

 

キウム証券は27日、ピムスについて独自に開発した、中小型OLED工程用のマスクを製造するメーカーで、国内および中国のディスプレイ企業を顧客として保有しており、今年は国内最大のディスプレイメーカーを顧客に確保し、営業利益が104億ウォンを記録する見通しだと伝えた。

 

 キム・ソウォンキウム証券研究員は "適切ス中小型OLED工程用のマスクを製造するメーカーで、国内および中国のディスプレイ企業を顧客に置いている」とし「F-maskとS-Maskが主力製品で、昨年の売上高の約75%を占める」とし「両方独自に開発した製品で顧客のニーズに合わせて新たな市場を開拓したことに意義がある」と説明した。

 

キム・ソウォン研究員は「F-MaskはFMM(Fine Metal Mask)工程の歩留まりや快適さを向上させる補助マスクでピムスの製品を使用することでコスト削減に効率的」と「S-MaskはOMM(Open Metal Mask)のアップグレードされた製品で、既存OMMで蒸着の精度を落とすshadow areaを減少させ、顧客の歩留まり向上に寄与することになる」と述べた。

 

キム研究員は「またShadow areaが減少すると、ベゼルを減らすことができ、ディスプレイの実装を容易にする」と指摘した。「ピムスの今年の売上高は、前年比75%増の708億ウォン、営業利益は154%増の104億ウォンで史上最大の実績が予想される」とし「昨年は、米国の中国への制裁でBOEへの売上高が不振となり、営業利益率が前年比-7%p減少した」と言及した。

 

キム研究員は「今年は国内最大のディスプレイメーカーを顧客に確保しシェア拡大が予想され、中国向けの売上高は、BOEを中心に成長する見通しだ」と予想した。「収益性の面では、人材採用は継続されるが、営業利益率は前年比で改善されるだろう」とし「来年は中小型OLED市場の成長、新規顧客内シェアの拡大、営業レバレッジ効果などが反映され売上高は前年比46%増の1030億ウォン、営業利益は79%増の186億ウォンで、最大のパフォーマンスが続くだろう」と診断した。

 

さらに、「ピムスは現在増設を進めており、来年には最大月に1700枚の生産能力を保有することになる見込み」とし「これにより、年間最大約1800億ウォンの売上高を発生させることができると予想される」と分析した。「OLEDスマートフォン普及率が2020年35%→2021年43%→2022年47%に拡大すると予想され、IT機器へのOLED浸透率拡大も本格化され、S-Mask、F-MaskをはじめとするOLEDマスク市場成長が続くだろう」とし「年内増設完了後、本格的な成長が始まるピムスの積極的な関心が必要だ」と展望した。