2017-02-13 EBM 次世代ディスプレイ市場が、OLED(有機EL)ベースの透明性(Colorless)と柔軟性(Flexible)を中心に進化する。 グローバルメーカーであるLGディスプレーは、大面積の透明製品を、サムスンディスプレイは中小型フレキシブルに注力している。「フレキシブル透明ポリイミドフィルム(CPI)」を世界初の商用化したコーロンインダストリーも関連市場の拡大に注目している。 13日、電子業界によると、LG電子が最近発売したシグネチャ冷蔵庫はノックオン機能が含まれている透明ディスプレイが装着された。ドアを開閉することなくても、冷蔵庫の中が見える。 ▲車載用の透明OLEDディスプレイ[提供= LGディスプレー] TV業界でも透明ディスプレイの開発を強化する傾向にある。LGディスプレーは55インチFHD級の透明OLEDディスプレイを先月ぼCES 2017で展示した。 また、LGディスプレーは、自動走行車の55インチの透明OLEDディスプレイを最近に公開した。60インチ以上の製品も開発中である。現在の市中に流通されているHUD(ヘッドアップディスプレイ)より進化した製品である。前面に車速と燃料の現状だけでなく、動作認識とビデオ通話技術も搭載した。 車載用ディスプレイとしてOLEDが注目される理由は、従来のLCDよりも応答速度と可読性の面で優れているため。また、プラスチック製のOLED(P-OLED)の場合インテリア・デザインに合わせて折り曲げることができる。 LGディスプレーの関係者は、「透過率40%以上55インチの透明OLEDを2016年に開発するなど、透明ディスプレイの実用化を急速に繰り上げている」とし「すでにコンビニやバー(bar)冷蔵庫、窓、衣料品店ショーウインドーなど、さまざまな形で活用範囲が広がる傾向にある」と述べた。 KDB大宇証券は、透明OLEDディスプレイ市場が今年10億ドル(1兆2000億ウォン)規模で2022年に100億ドル(12兆ウォン)まで成長すると予想している。 ▲フレキシブルOLED活用事例[提供=サムスンディスプレイ] 2016年のスマートフォンパネル市場でOLED出荷量が過去最大を記録し、年間出荷量3億を突破したと推定される。 市場調査機関(IHSなど)によると、ディスプレイ上位メーカーの月別スマートフォンパネル出荷量は、サムスンディスプレイが、2016年に3億8398万個のOLEDパネルを生産して1位を占めた。これは、2014年の1億7336万個より2倍、2015年2億5380万個に比べ51%増加した数値だ。 特に今年のスマートフォン用フレキシブルOLED出荷量は1億2000万個、金額規模は88億2000万ドルに達する見込みである。これは、前年比で3倍程度成長した数値だ。2020年には出荷量は3億7000万個、売上高202億5000万ドルの市場を形成することが観測される。 サムスンディスプレイによると、全体のスマートフォンパネル市場(売上高基準)でフレキシブルOLEDの割合は、2016年9.3%に過ぎなかったが、今年は23.4%まで増加する見込みである。 2018年には、その割合が36.3%にまで拡大されてリジッド(平面)OLEDを上回る見通しだ。また、2019年のLCDの売上高を越えて、2020年には市場全体の売上高の半分を占めると予想される。 ▲技術別スマートフォンパネル市場の売上高シェア[リリース= IHS、サムスンディスプレイ] サムスンディスプレイの関係者は、「スマートフォンOLED市場はフレキシブル技術を通じた製品の革新が、今年から本格化され、爆発的な成長を見せるだろう」とし「スマートフォンに搭載されるフレキシブルOLEDは、サムスンディスプレイが99%に達するどトップシェアで市場をリードしている」と述べた。 今年のフルHD(1920X1080)以上の高解像度のスマートフォンパネル市場でのフレキシブルOLEDの売上高の割合は、昨年の2倍以上増加し、37%まで成長する見込みである。2018年のシェアは50%を突破し、2020年には60%に迫るなど、フレキシブルOLEDがプレミアムスマートフォン市場の大勢である。 次世代ディスプレイ市場が「透明性」と「柔軟性」を中心に進化しながら、透明ポリイミド」に対する関心も高まっている。 コーロングループ化学系列会社であるコーロンインダストリーは、昨年、世界初のCPI(透明ポリイミド・Colorless Polyimide)を開発した。 コーロンが世界初の商用化したCPIは、既存PI(Polyimide)の優れた強度と熱耐久性を維持しながら、透明なのが特徴である。 たたんで曲がるスマートフォン、車載用ヘッドアップディスプレイなどの次世代ディスプレイ分野でガラスを代替するものと期待される。 コーロンインダストリーは、亀尾工場に900億ウォンを投資して、年間100㎡生産規模のCPI設備を構築し、2018年第1四半期の商業生産を開始する計画である。