2021/5/18 UBIリサーチ
ローラブルフォンの開発分野では、中国企業の攻勢が目立っている。
最近は、中国のスマートフォン市場1,2位を争うOPPOとTCLが積極的にローラーブルフォンのプロトタイプのコンセプト映像などを公開した。
TCLは、CES 2021で横方向に広げたとき17インチまで大きくなるフォルダブルスマートフォンコンセプトと、8インチのローラーブスマートフォンコンセプトを発表している。具体的な仕様まではまだ公開されていない。Oppoは2020年末に、ローラーブルフォンのコンセプト製品「Oppo× 2021」を発表した。Oppoはローラーブスマートフォン開発の過程で特許122件を出願している。
また、2021年5月11日には、世界3位のスマートフォンメーカーのXiaomiのローラーブスマートフォン関連の特許が、中国国家知的財産権局から承認された。
Xiaomiの今回のデザイン特許は典型的な円筒形のスマートスピーカーを連想させる。ただし、この製品は、「巻き込まれるディスプレイを搭載したスマートフォン」という説明のおかげで、ローラーブルフォンであることを知ることができる。
見かけ上は、Xiaomiのスマートスピーカーのように見えるが、円筒形の本体内に巻かれたディスプレイが、大型スクリーンに変身する。
ディスプレイが円筒機器の中にあるので、それを運搬するとき割れたり傷がつくことは無い。
上部には電源ボタンがあり、下部には大型のスピーカーがある。カメラはシリンダの背面に装着されており、メインカメラとズームカメラとフラッシュで構成される。映画鑑賞、音楽鑑賞などに最適化されたスマートフォンになると期待される。
Xiaomiローラーブルフォン関連特許を出願したのは今回が初めてではない。2019年に米国特許庁(USPTO)に特許出願した。この特許では、長方形の形状の画面を約200%に拡大できる。画面の大きさに従って表示される内容も自動的に調整される。先にLG電子が発表したローラケーブルと同様の方法である。