2020.08.31 ET News
サムスン電子が米国コーニングと手を組んで「フォルダブルガラス」の開発を本格化した。コーニングのガラスで、折ったり折り曲げ可能なフォルダブルスマートフォン用カバーウィンドウの開発を推進する。
サムスン電子はこれまで子会社であるサムスンディスプレイが、ドイツショートのガラスに基づいて作成されたカバーウィンドウ搭載フォルダブルパネルを供給した。グローバルフォルダブルフォンを主導するサムスン電子は、コア材料の内製化を加速して、関連サプライチェーンも再編する見通しだ。
31日、ディスプレイ業界によると、サムスンとコーニングは、フォルダブルポンカバーウィンドウ核心素材である「ウルトラシングラス」(UTG)を実装するための協力関係を構築した。
コーニングは、サムスン電子にフォルダブルガラスを供給するようになり、UTG市場での新たな足場を用意できた。コーニングは、これまで「ベンダブルグラス」と呼ばれるUTGを開発していた。ショートより市場参入が遅れたが、サムスン電子への大規模な供給量を確保し、一気に市場シェアを引き上げることができる。
これに対してコーニングの関係者は、「現在の顧客に(UTG)のサンプルを提供している」と言いながらも、「詳細については、確認することができない」とした。
サムスン電子がコーニングと協力するが、サムスンディスプレイ-ショートとの価格・技術競争は避けられないと予想される。特に業界はサムスン電子の独自のフォルダブルガラスの開発をフォルダブルポン価格競争力を引き上げるための布石として見た。
現在のサムスンディスプレイの生産システムでは、ガラスのカット工程の歩留まり改善が難しく、全体パネルの価格を下げることが困難であることが分かった。