サムスン電子からのQD-OLEDテレビ発売


2022年3月21日 UBIリサーチのweekly report

 

18日、サムスン電子は米国ニュースルームを通じて北米とヨーロッパでQD-OLED TVの事前注文を開始すると明らかにした。QD-OLED TVの名前は「サムスンOLED」で、サイズは55インチと65インチの2種類だ。 55インチは2199.99ドルで、65インチは2999.99ドルである。

 

これに比べてソニーの55インチQD-OLEDと65インチQD-OLEDテレビの価格はそれぞれ2999ドルと3999ドルだ。LG電子のOLEDテレビは3つのシリーズ(A、C、G)に分けられており、22年3月Bestbuy基準55インチAは1100ドル、55インチCは1300ドル、55インチGは1600ドルだ。また、LG電子の65インチでは、Aが1400ドル、Cは1800ドル、Gは2300ドルだ。

 

ソニーはLGディスプレイで購入するWRGB OLEDで作られたOLED TVは80と90シリーズに分けられる。 55インチ80と90の価格はそれぞれ1700ドルと2200ドルで、65インチ80と90は2000ドルと3000ドルである。(Bestbuy 3月基準価格)

 

サムスン電子が今回公開したOLED TVの価格はすべてソニーの90シリーズに対応するタイプだ。サムスンディスプレイの現在の収率が60%程度に急上昇し、年末には70%に達すると予想され、今年にサムスンディスプレイが供給可能なTV用OLEDパネルは84万台だ。 したがって、今年、サムスン電子とソニーが販売可能な台数は60万台程度だろう。 このうちサムスン電子が45~50万台、ソニーは10~15万台水準になると予想される。サムスン電子はLG電子よりはソニーを競争対象としているため、ソニーの主要販売先である米国とヨーロッパに集中的に製品を販売する予定だ。