2024年11月29日 Wit Display
11月29日のニュースによると、業界の情報サイト「博板堂」は、サムスンディスプレイが現在開発している商用QD-OLEDパネルの最新3年計画を公開しました。この計画は、ゲーミング向けのQD-OLED製品に比べてよりバランスが取れており、リフレッシュレート(ゲーミングディスプレイでは来年500Hzが予定されている)がそれほど急進的ではない内容となっています。
サムスンのQD-OLED商用プロジェクト計画
サムスンディスプレイは、2025年からQD-OLEDの商用プロジェクトを開始する予定です。主な特徴として、「高解像度」「高いテキストの鮮明さ」「AGLR特性」をアピールポイントとしています。
2025年
27インチ UHD(160PPI): リフレッシュレート240/165Hz、TB400、AR反射防止膜を採用
31.5インチ UHD(140PPI): リフレッシュレート240/165Hz、TB400、AR反射防止膜を採用
2026年
31.5インチ UHD: AGLR膜材を使用した120Hzモデルの量産開始予定
同時に、2025年型の27インチ UHDモデルもAGLR膜材にアップグレード
新たに、以下の製品を追加予定:
49インチ DQHD(110PPI): リフレッシュレート120Hz、AGLR膜材、TB400仕様
34インチ QHD+(110PPI): リフレッシュレート120Hz、AGLR膜材、TB400仕様
2027年
27インチおよび34インチ UHD: T**0仕様、AGLR膜材を採用した新製品を追加
27インチ QHD(110PPI): TB400仕様、AGLR膜材を採用した新モデルを追加
技術仕様の詳細
UHD解像度: 3840×2160ピクセル(通称4K)
TB400: 「True Black 400」認証を指す
AGLR: 「Anti-Glare Low Reflection TFT技術」。反射防止+低反射の特性を持ち、特殊な化学コーティングにより外光の反射を抑制。同時に、バックライトの光を液晶層を通じて効率よく透過させることで、より高い輝度と低い反射率を実現します。
星印(T**0)は現在のところ具体的な数値が確認できていない部分を指します。
この3年計画は、サムスンがQD-OLED市場でのプレゼンスをさらに拡大し、商用製品としての競争力を高めることを目指していると考えられます。