サムスンディスプレイのノートPC向けOLEDパネル生産、需要拡大に伴い急増


2025-03-06  Diplay Daily

 

サムスンディスプレイのノートPC向けOLEDパネルの生産が大幅に成長しており、UBIリサーチの最新市場分析によると、2025年の出荷台数は1,070万台に達する見込みだ。

 

Source: UBI Research
Source: UBI Research

 

サムスンディスプレイのノートPC向けOLEDパネルの出荷台数は2024年に約840万台に達し、2023年と比べて55%の増加となった。この成長傾向は今後も続くと予測されており、2026年には出荷台数が1,830万台に急増し、2025年の予測値から71%増加すると見込まれている。

 

市場拡大の背景にはいくつかの主要な要因がある。サムスンディスプレイは、サムスン電子だけでなく、Dell、HP、Lenovoといった主要な海外ノートPCメーカーにもOLEDパネルを供給している。さらに、2024年にAppleのiPad ProにOLEDが採用されたことで市場に好影響をもたらしており、2026年にはMacBook ProへのOLED搭載が予定されている。これにより、その年の市場成長率は40%以上に達すると予測されている。

 

Source: UBI Research
Source: UBI Research

 

OLED搭載のノートPC製品の種類は大幅に増加しており、2020年のわずか12種類から2024年には80種類にまで拡大した。これには、LenovoやAsusによるフォルダブル(折りたたみ式)ノートPCなどの革新的なフォームファクターが含まれており、スライド式ノートPCの開発も進められている。